日本一の短命県青森の現実

第34回ファイザー医学記事賞大賞受賞!

健康意識が低い、生活習慣が良くない、医療機関が少ない…これが青森県の現実だ。現状を打破・打開するため、青森市は健康サポーター養成に乗り出した。肥満が多く、糖尿病の多さも目立つ下北地方では、小中学校でマラソン大会、徒歩による登下校、食事勉強会に力を入れ始めている。常勤の糖尿病専門医がいないむつ市の病院では看護師らが糖尿病予防教室を開く。フリーターから医師になった男性は、高齢化と人口減少が加速する町で在宅医療に力を注いでいた。10年後、20年後の長寿県を見据えた模索と挑戦が続いている。

本書は東奥日報紙上で連載連載された「あすを生きる 『福寿あおもり』目指して」の一部を再編集したものです。

出会いのカタチ

2016年1月から6月までの間、上毛新聞紙上で5章60話と特集面を掲載した大型連載「出会いのカタチ」。 前年に連載した「現代弔い考 さよならのカタチ」に続き、多くの現代人が直面する身近な問題を題材としたシリーズの2作目として長期連載され、反響を呼んだ。
5人の取材班は、社会とともに変容する結婚とカップルの在り方について、1年近くにわたって多角的な取材を続けてきた。そこで感じたのは、従来の形式にとらわれない多様な結婚やカップルを、私たちが認めるべき時代が来ているのではないかということだ。結婚や夫婦の形は多くの場合、伝統的な価値観に縛られている。そして私たちはそれを常識ととらえ、その外にある結婚やカップルを異端視してしまいがちだ。
連載では取材対象者の声を丁寧に拾いながら、これらの常識や固定概念が、現代人の結婚の障壁となっていることを訴えてきた。結婚やカップルに関する問題は、現代人にとって普遍的な課題だ。だからこそ、取材に当たってはどこにでも存在する、一般の人々の声に耳を傾けることにこだわった。読者の周辺に暮らす人々の言葉を紹介することで、それぞれの問題の切実さや根深さを、よりリアルに伝えたいと考えたからだ。各章は結婚の前に立ちはだかる課題をテーマに構成している。「~を超えて」のサブタイトルとともに、その課題の実態や現状を紹介し、それらの課題を乗り越えるヒントとなる取り組みや実践を探った。
取材班は半年間の連載を踏まえ、総括する特集面で五つの提言を公表。社会や私たちにどのような変化が必要なのかを示した。