奥七郡から出発

佐竹氏は、茨城県北部の「奥七郡」から身を興し、浮沈の時代を経ながら470年にわたって勢力を維持した。豊臣秀吉の時代には常陸国を統一。
その石高は伊達政宗らと同じ規模を誇った。上納金の量は全国3番目という経済力も持っていた。
秋田の人は今でも「佐竹氏は茨城ではなく、常陸から来た」と言うそうである。

本書は常陸時代の佐竹氏を「後三年の役」から「国替え」まで節目ごとに取り上げ、当主の歴史的選択の背景に迫った。
未だ不明な部分も多いが、限られた史料や伝承をもとに常陸佐竹氏の全体像に迫った力作である。
常陸佐竹氏の変遷をドキュメント・タッチでまとめた格好の佐竹氏入門書となっている。